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コンサルティング業界における大手ファームとベンチャーファームそれぞれの特徴とは? ~あなたならどちらを選びますか?~

2020年6月25日
トピックス

日本国内には、世界中に拠点を持つ有名な大手ファームをはじめ、創業して間もない小規模なベンチャーファームに至るまで数多くのコンサルティングファームが存在します。大手ファームとベンチャーファームそれぞれに違いや特徴はあるのでしょうか。

本稿では、コンサルティング業界での転職にあたり、お読みいただいた皆様がネクストキャリアとして大手ファームとベンチャーファームを選ぶ判断材料としていただけるよう、「1. 業務内容」「2. 求められる人材」「3. 雇用条件」「4. その後のキャリア」について、それぞれのファームがもつ特徴やその傾向を解説いたします。

1. 業務内容

コンサルティング業務において大手ファームとベンチャーファームの間には支援のテーマや内容についてそれほど大きな差はないものの、支援の規模が大きく変わります。

数百名以上のコンサルタントを抱える大手ファームでは、基幹システム導入プロジェクトをはじめとする大規模な人員を擁するプロジェクトに参画することは勿論、それを主導できる立場に就くチャンスがある点が魅力として挙げられます。一方、ベンチャーファームの多くは50~100名程度のスタッフで構成されているため、このような大規模プロジェクトを運営することが難しく、2-10名規模のプロジェクトを運営する事が一般的です。大規模なプロジェクトには大手ファームの二次受け(アンダー)として参画する場合もありますが、自社案件の拡大や新規提案を主体的に実施することが難しいなどのデメリットがあります。しかしながら、ベンチャーファーム主導のプロジェクトでは個々の活躍が目立ち、顧客と直に接する機会に恵まれています。そのため、「マネージャーへの昇進を控えたコンサルタントが顧客の信頼を獲得し新規案件を獲得できた」、「クライアントが自身のファンとなり指名を獲得できた」といったことが比較的容易に起こり得ます。※大手ファームでも小規模なプロジェクトから案件拡大を目指すことは多々あり、必ずしも大手ファームが小規模プロジェクトの運営をしないわけではありません。

また、大手ファームではコンサルティングを軸とした事業を展開していることが一般的ですが、ベンチャーファームでは事業会社さながらの事業に取り組んでいるケースがあります。特に、最先端のIT技術や英語を軸とした新規事業を展開するファームが存在し、注目を集めています。

※コンサルタントの一般的な仕事内容やIT技術との親和性、コンサルタントに求められる英語力にご興味をお持ちいただいた方は下記リンクにて詳細を解説していますので是非合わせてご覧ください。
コンサルティング業界が存在する意味とは? ~コンサルタントの仕事とその魅力~
コンサルティング業界とITの親和性とは? ~IT技術を対象とするポジションとその将来性~
コンサルタントに英語は必要か? ~英語力がもたらすチャンスと、それを手にする方法とは?~

2. 求められる人材

求められる人材については、大手ファーム、ベンチャーファームにおいて明確な差は存在せず、大手ファームでは戦略ファームか総合ファームか、また、ベンチャーファームでは幅広い業界を取り扱うファームか特定業界や分野に特化したファームかによって求められる人物像に差がみられます。

大手ファームにおいて、戦略ファームでは幅広い業界・分野のプロジェクトにアサインされ、また、総合ファームではクライアントの属する業界(インダストリー)や提供するサービス(ソリューション)毎に部署が存在し、コンサルタントが配属となるため、そのインダストリーやソリューションの専門家としてプロジェクトにアサインされることが一般的です。したがって、戦略ファームではクライアントの業界や提供するサービスに縛られずにコンサルティングを行えるジェネラリスト人材が好まれるのに対し、総合ファームでは特定業界やサービスに特化したスペシャリスト人材が好まれる傾向があります。ベンチャーファームにおいても、幅広い業界を対象としているファームではジェネラリスト人材が求められ、特定領域に特化したファームではスペシャリスト人材が求められるようです。

一方、戦略ファームや幅広い業界を扱うベンチャーファームにおいても、ベテランには特定領域のスペシャリスト人材が求められる場合があり、実際、戦略ファームにおいては特定分野に特化したスペシャリストポジションを用意しているケースがあります。

※戦略ファーム・総合ファームなど、コンサルティングファームの分類にご興味をお持ちいただいた方は当社記事「コンサルティング業界への転職のポイント」をご覧ください。

3. 雇用条件

◆給与、評価

一般的にコンサルティング業界においては、大手・ベンチャーを問わず事業会社と比較して年収レンジが高く設定されており、また、実力主義であるためパフォーマンスが給与や昇格に反映されやすいと言われています。ただし、年棒制が基本のコンサルティング業界であっても、時間外労働についての扱いについて大手・ベンチャーでは差があり、一部の大手ファームは若手コンサルタントに対して残業手当を設けている場合があるようです。

◆福利厚生、教育制度

大手ファーム・ベンチャーファームで比較した場合、やはり大手ファームの方が充実していると考えるのが一般的です。実際、一般的な社会保険に加え退職金制度が存在するファームも存在し、また、教育制度については研修を設けているファームが多くあります。
ベンチャーファームでは福利厚生は各種社会保険に留まる例が多く、教育もOJTが基本となりますが、これらの仕組みづくりに積極的なファームも存在します。実際、社員の提案によって産休制度や新人研修が設けられたファームも存在します。

4. その後のキャリア

コンサルティングファームでの経験は大手・ベンチャーを問わず、同業のコンサルティングファームをはじめ、投資銀行をはじめとする金融業界、事業会社の経営企画、ベンチャー企業の役員への転職に繋がるなど、様々なキャリアプランを実現するために役立ちます。特に、外資系戦略ファームでの経験は、金融業界の中でも最も人気のある業種のひとつであるPEファンドへの切符となります。

※PE(プライベート・エクイティ)ファンド: 未公開株式を取得し、役員などとして投資先企業の経営に深く入り込みその企業の価値を向上させ、その後株式を売却し取得時との差額で利益を得るファンド。

将来独立することを視野に入れている方には、ベンチャーファームにおいてそのために必要なスキルを身に着けるチャンスが豊富に存在します。コンサルタントとしての経験は勿論、自社で他事業を運営しているファームでは事業会社社員としての経験を積むことができ、さらに会社の仕組みづくりに携わることができる可能性もあります。また、自社の経営陣と距離が近く直接話をする機会が豊富に存在します。さらに、業務内容欄で示した通り、クライアントとの距離が近く、直接指名や案件を獲得できる点も独立に繋がるチャンスの一つです。戦略ファーム出身者がネクストキャリアにベンチャーファームを選択する例も存在しているため、大手ファームにはない魅力がベンチャーファームには存在すると考えられます。

■まとめ

【業務内容】大手ファームとベンチャーファームでは、コンサルティングとしての支援の「テーマ・内容」に大きな違いはないものの、「規模」に差があり業務環境を大きく変えている。
【求められる人材】戦略ファームや幅広い分野を対象とするベンチャーファームはインダストリーやソリューションに囚われないジェネラリスト人材を好み、総合ファームや特定業界に特化したベンチャーファームはそれらに特化したスペシャリスト人材を好む傾向がある。
【雇用条件】大手ファームは教育制度や福利厚生が充実しており、ベンチャーファームではそれらを自らの手で構築できる魅力がある。
【その後のキャリア】大手、ベンチャー問わずコンサルティング業界での経験はその後のキャリアプラン実現の役に立つが、特に外資系戦略ファームではPEファンドでの就業に必要なスキルが、また、ベンチャーファームでは独立に必要なスキルが身に着く可能性がある。

ここまで、大手・ベンチャーファームの特徴を述べてきましたが、あくまでもその内容は一般的な傾向であるため、転職を検討する際には事前に応募するファームの情報を収集し良く確認する事をお勧めします。

当社では、大手コンサルティングファームからベンチャーコンサルティングファームまで幅広く求人を取り扱っております。それぞれのファームの情報をお伝えするとともに、皆様のご志向に合わせて転職を支援させていただきますので、コンサルティング業界への転職をお考えの方は是非ご連絡下さい。

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